半年で偏差値30を上げることはできる!?
姉丸が入塾し半年が経過した。ほぼ最下位から始まった姉丸は、一度は塾を辞めるとも言ったこともありましたが、半年経過時点で当初から偏差値は30UPしました。塾のクラスも一番下のクラスから最上位クラスまでランクUPしています。このため、「半年で偏差値30を上げることができるか!?」という問いに対しては、「できます!」ということなります。
こういう記事を見ると「その子はもともと勉強できる子なんだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これだけは言い切れます「それはない!!」と。
「なめてました!?中学受験に対する親の勘違い!中学受験に親はどこまでコミットすべき!?」で記載した通り、我が家では中学受験を行うにあたって、ある程度親が関与すべきという判断しましたので、算数・国語は母丸が、社会・理科は父丸が原則教えるという教科担当制で勉強を進めていきました。
ただ姉丸は、勉強ができるタイプではないので塾の授業の終わり帰ってきて習ったことを対象に宿題をやっていても
といった状況で全く理解をしていない状況でした。
こんなレベルの姉丸でしたので塾に入って1番最初のテストは偏差値20台を叩きだしました。
父丸は、姉丸が叩き出した偏差値20台を見て、偏差値30を切ることがあるんだと・・・。興味深いとさえ感じました。しかも偏差値20台を出したテストは最も下のクラスだけを対象とした生徒のなかでの偏差値なので、仮に真ん中のクラス及び最上位クラスを入れてテストを実施したらもっと下の偏差値となっていたことが容易に想像できる状態でした。また、順位もほぼほぼ最下位でした。
そんなレベルであった姉丸が、塾に通い始めて半年後には算数、国語、理科、社会の四教科平均偏差値が50後半まで上がりました。結果として半年で偏差値が約30上がったのです。
姉丸が実は勉強ができる子だったという親にとっての勘違いありません。むしろ「勉強は得意なほうではない」と断言できるなかで、偏差値30UPに成功しました。。
そんな凡人の姉丸でも家庭のフォローだけで成績を上げることができた方法を、少し紹介したいと思います。
なお、本記事はもともと勉強ができる子には向かない記事ですので、もともと勉強ができるお子さんをお持ちのご両親については今のままの方法を継続してあげることをお勧めします。
子供の成績が上がらない親御さんへ確認していただきたい事項
まずは以下についてお子様について親御さんの視点から考えてみてください。
子供の勉強の様子を見ているか?
十分な勉強時間が確保できている?
得意な教科はあるか?
勉強内容を適切に理解しているか?
塾の言いなりになっていないか?
中学受験は親の受験と言われるため、親ある程度関与することが必要となります。上記は、親御さんが子供の成績が振るわない場合に考えたほうが良い事項又は実施したほうが良い事項となります。
1点目の「子供の勉強の様子を見ているか」という点ですが、勉強を無意識できる子を除き、遊びたい盛りの小学生が、ほっといて勉強をすることなんてまずありません。そのため、中学受験をやるのであれば、ある程度の親の管理下のもとでやらせることが望ましいと考えられます。このため、仮に自分の部屋がある場合でも自分の部屋からリビングが離れているのであれば、リビングでやらせるほうが良いかと思います。
我が家の場合、家がそれほど広くないのでリビングの隣の部屋で姉丸の勉強させることにしました。そして時々、様子を見てわからないことはないか、また子供がダラダラと勉強していないかを確認するようにしていました。
2点目の「十分な勉強時間が確保できている?」かという点ですが、点数を上げるには当然ですが、勉強をしなければなりません。勉強をせずにテストができる子がいれば、その子は神童です。ですが、大半のお子さんはそれには該当しないかと思います。このため、お子さんには十分な勉強時間が確保できているかを確認してください。「勉強の成果=時間×勉強の質」で測られることが一般的には多いですが、時間が少ない場合、質を追い求めなければいけませんが、そもそもモチベーションが高くのない神童以外のお子様にそれを要求しても難しいのではと考えております。
このため、まずは勉強には量が必要となります。ここで、「じゃあ何時間やればいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、そこにはついては限界を設けないください。可能な限りできるだけ勉強の時間を確保してください。
もちろんゲームや遊びいくことや家族行事等の時間も必要かと思いますので、その残りを全て勉強時間に充てるつもりでやってください。(実際は難しいので、可能な限り多くということになります。)なお、勉強の習慣をつけるためには、「子供が勉強をしている際に、最初はダラダラやっていても、あまり怒らないようにする」という点もポイントなります。どちらかという机に座り続けているかどうかを問うようにしてください。人の集中力は急激には上がりません。このため毎日10分ずつ勉強時間を延ばしていくぐらいの気持ちでやってみてください。
中学受験は先が長いものとなりますので、焦らず一歩一歩進んでください。そしてそれができた時は子供を褒めてあげてください。どうしても親なのでイライラすることはあるかと思いますが、そこはグッと我慢してください。毎日10分ずつ伸びていけば、1週間後には1時間程度は伸びています。また休みの日の勉強でも、最初は1時間程度で限界が来るかもしれませんが、続けることで少しずつ限界値が伸びていきます。気長に付き合ってあげてください。
ちなみに、姉丸の場合は休みの日に4時間程度座れるようになるのに3か月ほどかかりました。
3点目の「得意な科目があるか?」という点ですが、勉強が苦手あればまずは得意な教科で点数を取らしてあげることに徹してください。そして、例えば理科が得意であれば「今回は理科がすごかったね。次は算数もがんばって点数取れるようがんばってみようね。」と、近い将来の目標を一緒に考えてあげてください。
なお、姉丸のように得意な科目がなくどこ科目もダメな場合は、1点集中でまず勘違いをさせてあげてください(詳細は「塾の授業についていけない、勉強に自身持てないお子様のための中学受験の勉強法」を参照)。
4点目の「勉強の内容を適切に理解しているか?」という点ですが、先ほど、「勉強の成果=時間×勉強の質」ということを述べましたが、4点目はこのうち「勉強の質」に注目したものとなります。子供は記憶力がいいので、すぐ覚えようしてしいます。しかし、本試験は膨大な量の範囲を消化しなければならず、いくら子供の記憶力がいいとは言っても、いずれ限界がきますし、記憶しているだけでは解けないような難問も数多く出題されることは容易に想像できます。
このため、子供が「勉強の内容を適切に理解しているか?」ということを時間の許す限り行ってください。ではどのようにして、「勉強の内容を適切に理解しているか?」を確認するかですが、子供に1つ1つ説明させてください。
例えば、理科の日の出、日の入りの話であれば、どうして太陽は東から登って西に沈むのかということを子供に説明してもらいます。もちろん、最初はうまく説明できない場合がほとんどかと思いますので、親御さんが説明をしてあげて、それを再度子供に説明してもらうという作業を繰り返してください。そのうち説明することの少しずつですが説明することの意識がついていき、子供自身の理解も深まっていきます。時には嫌がって説明したがらないこともあるかと思いますが、そこは根気よく付き合ってください。
なお、4点目の「勉強の内容を適切に理解しているか?」については、2点目の勉強時間が休みの日で2~3時間程度がんばれるようになってから移行してもらいたい項目となります。「勉強の成果=時間×勉強の質」という話を書きましたが、時間をある程度確保しないことにはいくら勉強の質が良くてもどうにもなりません。このため2点目がある程度できるようになってから4点目に移行するようにしてください。
最後に5点目の「塾のいいなりになっていないか?」という点です。これには語弊を招くような表現になっていますが、塾の言う通りにやって成績を良いお子様はそのままで問題ないのですが、塾の言う通りにやって成績が上がらない場合は、きちんと親御さんが子供の勉強をどう進めるか一緒に考える必要があるということをお伝えしたいと考えています。
塾(ここでは集団塾を想定)の場合、複数いる生徒の中の1人がお子様であり、お子様1人だけを塾の先生が見るわけにはいきません。このため、お子様を1番見てあげられる親御さんが子供の状況を把握してあげてください。
我が家の場合、親子一丸となって2か月程度は塾の言う通り宿題をなんとか終わらせるために奮闘していましたが、成績は振るわずという状態が続きました。
この時点で父丸と母丸の間で塾のいうやり方で姉丸の成績を上げるのは不可能という結論に達し、塾の宿題を無理してやっていくというの思い切ってやめることにしました。
その代わりに例えば算数であれば、例題と類似した問題だけを問題集からチョイスしてそれだけはできるようにしていくということから始めました。
そういたことをコツコツ積み上げていった結果、半年で偏差値30上げるということができました。
なお、なぜ我が家が大手の集団塾に行っているかというと、親からの視点は情報を買っているという1点のみです。一般的にも時間があれば、塾に通わずなんとか進めることも不可能ではないと考えていますが、「何をやるか」から考える時間は、共働きの夫婦にはないと思います。この点、大手の集団塾の情報力はすごいので、その点においては父丸、母丸共に満足しています。
まとめ
中学受験は親の受験と言われるため、親ある程度関与することが必要となります。親が関与して成績が上がっていないようであれば、以下の事項を確認してみてください。
子供の勉強の様子を見ているか?
十分な勉強時間が確保できている?
得意な教科はあるか?
勉強内容を適切に理解しているか?
塾の言いなりになっていないか?