勉強がそのものが嫌いなのか!?それとも勉強できないから嫌いなのか!?
今回の記事は、中学受験の塾の授業についていけない又は勉強に自身持てないお子様にお勧め勉強法を紹介させていただきます。
このため、もともと勉強ができるタイプのお子様には関連のない記事となります。
姉丸が中学受験を始めて2か月経過したぐらい頃に、姉丸が「私、塾をやめる!」と言い出しました(「私、塾やめる!塾をやめる言い出したが誰のための中学受験なのか!?」)。
正直なところ本当に嫌ならやめるでもいいのですが、そもそもなぜやめると言い出したのか父丸なりに分析しました。
父丸は、姉丸が「私、塾をやめる」と言い出した原因としては大きく分けて2つあると考えました。
①勉強している今がとにかく辛い
②勉強しててもおもしろくない
上記のうち、①については一時的なものなので次の日になれば、ある程度緩和されているため問題ないかと考えました。
一方で②については根が深い問題と考えました。勉強そのものが嫌いなのか!?それとも勉強できないから嫌いなのか!?を見極めなければなりませんでした。
「好きこそものの上手なれ」とはいったもので姉丸が勉強を好きであればそれほど問題ないのですが、父丸の性格に似ている姉丸が勉強好きなわけがなく・・・。
むしろ勉強が好きなんて言っている人はある種の特殊能力であり、姉丸がそんな稀有な存在になることは一生期待できません。
ではどうすれば、少しでも勉強を楽しくすることができるでしょうか。
できないものじっくりやっても楽しくないから、そこを改善してあげることが最優先課題と考えました。
とはいえ算数、国語、理科、社会のすべてを同時に点数OR偏差値を上げることなんて今の姉丸のモチベーションではできない。そもそもそんなことができているならこんなに苦労していない。
だからまずは科目単位でいいので1教科集中で時間をかけ点数を取れるようし、やればできると姉丸を勘違いさせようという作戦に出ました。
名付けて「やればできる作戦」(そのまま・・・。)
正直なところ算数と国語に時間をかけたほうが長期的な視点では最終的に得点UPに繋がると父丸、母丸と共通認識ではいたのですが、今は緊急事態なのである程度の極端な選択が必要と判断し、荒療治を実施しました。具体的には塾のクラス分けテスト(いわゆる組み分けテスト)があるのですが、そのテストに向けて父丸と共ににある程度点数が取れやすい理科の勉強に時間の比重を大きく上げました。
結果、姉丸は今まで理科の偏差値が30前後を叩きだしていたのですが、偏差値を50を超えました。
そりゃそうです。ある程度の出題範囲が決まっており、かつその出題範囲に基づいて理科に偏った勉強をさせたのですから勉強が苦手な姉丸でもそれなりには取れます。
国語と社会はボロボロだったのですが、そこは目をつぶって理科の成績が上がったことを全力で誉めました。「すごいぞ姉丸!やればできるじゃないの!」と。
また次に行われた単元毎のテスト(いわゆるカリキュラムテストというもの)の際には、テストの前週より父丸と共に社会を重点的にやってこちらも偏差値50超えをクリアしました。
姉丸は社会という科目に拒否反応があったのですが、こちらも集中的にやることで偏差値30台から50台にアップに成功しました。
この時も理科の時と同様に成績が上がったことを全力で誉めました。「すごいぞ姉丸!やればできるじゃないの!」と。
(なお、組み分けとカリキュラムテストはクラス毎レベルが違うのですがそこは子供に伝えていません。目的は成績が上がったという結果のみ着目したかったからです。)
そしてこれらのテストの結果が出たあとに、父丸から姉丸に伝えたのは、「一部の勉強が得意な賢い子を除き、勉強ができるかできないかはやってるかやってないかだけ」と伝え、姉丸も実体験を得ているので納得していました。
「やればできる作戦」はそれなりの成功を収めました。その後からは、点数が取れることの喜びを覚えたようで塾に通い始めた当初に比べるとどの科目にも意欲的に勉強をするように変化していき少しずつですが成績が伸びてきました。
とはいえ、姉丸は父丸と同様に勉強が得意なタイプではないのではないので、母丸、父丸と共に力を合わせてがんばっていかないといけないとは思っています。
なお、余談ですが4年生のうち理科と社会は必要がないという人もいらっしゃるかと思います。それはそれで1つの戦略としてあるだと理解しています。
しかし勉強に限らずできなかったことができるようになることは、人としての喜びですのでその喜びを体験できるように道を示してあげるというのは、子を持つ親の役目なのかと考えています。
ちなみに、姉丸は算数を人並み少し下回る程度(塾に通い始めた当初においては1番マシな点数)には、できるのですがあえて算数ではなく理科を自身をつけさせるための最初の科目としました。理科を選んだ理由としては、算数の点数をあげるのに時間がかかり、かつ算数の場合、計算ミスに点数が大きく下がるというリスクもあり、不確実性が高いと判断したことによるものです。
姉丸は、「私、塾をやめる!」と言い出しました(「私、塾やめる!塾をやめる言い出したが誰のための中学受験なのか!?」)直後だったので、荒療治で選択すべき科目は手っ取り早く点数が取れ、かつ拒否反応が少ない科目を選ぶべきと考え理科を選択しました。ですのでこの手法を取る場合、子供によって選択する科目は異なることなります。
まとめ
今回の記事は、中学受験の塾の授業についていけない又は勉強に自身持てないお子様にお勧め勉強法であり、もともと勉強ができるタイプのお子様には関連のない記事となります。
勉強が嫌いな理由の多くは、勉強そのものが嫌いなのではなく勉強ができないことで嫌いことがほとんどかと思います。
色々とやってダメな場合、まず自己肯定感を持たせるために短期的にはなりますが、塾のテストあるいは目の前の試験に向けて算数、国語、理科、社会のいずれか1科目を選択し、選択した科目を配分する勉強時間を一時的に大きくすることでテストで点数を取らせて、その結果がよいものであれば、お子さんに対して成績が上がったことを全力で誉めてください。
これにより、自己肯定感が一時的に回復しその後のモチベーションUPに繋がる可能性があります。
なお、選択するおすすめ教科は自由ですが、比較的に点数の上げやすい理科又は社会をお勧めします。