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【中学受験】4年生からの伴走で見えた成長と、5年生の壁。春の嵐の中で思う

 

中学受験のブログをお読みいただきありがとうございます。我が家が中学受験という大きな決断をしてから、早いもので1年が過ぎました。

姉丸が4年生から塾に通い始めた当初は、新しい環境や膨大な課題に、親子共々戸惑うことばかりでした。しかし、この1年間で姉丸は驚くほどの「落ち着き」を身につけてくれました。


 

1年間の変化:落ち着きという名の成長

 

塾が始まる前は、一つのことに集中するのが苦手で、すぐに気が散ってしまうタイプで、30分も座っていることができなかった姉丸。それが、今ではリビングで私たちが話をしていても、自習に集中できるようになったり、宿題を終えるまで席を立たなかったり...。

これは単に「受験勉強に慣れた」というだけでなく、「自分でやるべきことを見極め、実行する力」が育ってきた証拠だと感じています。4年生という成長著しい時期に、目標を持って取り組むことが、彼女に大きな内面の変化をもたらしたのだと、親として感慨深いものがあります。


 

春季講習から5年生へ。難化する勉強とモチベーションの壁

 

そんな穏やかな成長を感じていたのも束の間。5年生になり、塾の春季講習が始まると同時に、一気に生活が忙しくなりました。午前中から夕方までびっしりの講習、帰宅後の疲れた体での宿題...。

そして何より立ちはだかっているのが、「5年生の壁」です。

学習内容が、4年生で習った基礎の上に、さらに抽象的で難解な概念(特に算数の「比」や理科の「計算分野」、社会の「歴史」など)が積み重なり、姉丸はかなり苦戦しています。

正直に言うと、今は「勉強があまりうまくいっていない」状況です。テストの点数も波が大きく、特に難しい単元では、手も足も出ないといった様子が見受けられます。

そして、その苦戦が影響しているのでしょう、姉丸のモチベーションはなかなか上がってこないように見えます。言われたからやる、という受け身の姿勢が多く、「知りたい!」「できるようになりたい!」という前のめりの気持ちが、春の陽気とともにどこかへ行ってしまったかのようです。


 

親それぞれの視点:葛藤と見守り

 

この状況を、父親と母親、それぞれの視点で感じています。

 

父親の視点:冷静と焦燥の狭間で

 

4年生で身につけた落ち着きは、彼女の財産だと思っています。しかし、5年生の現況を見ると、つい「もっと効率よくやれないか」「復習を徹底すべきだ」と姉丸に分析的な口出しが増えてしまいます。

仕事で培った「逆算思考」を姉丸にも求めてしまうのですが、それが彼女のプレッシャーになっていないか...。成績の伸び悩みを前にして、親として「手を出すべきか、見守るべきか」という冷静さと焦燥感の狭間で揺れています。今は、彼女が「自分で乗り越える経験」を積むことが、将来に繋がると思っているのですが、ついつい言ってしまいます。本当は、信じて、ぐっとこらえて見守る時間を増やしたほうがいいと思っているのですが、ついつい言ってしいます。

 

母親の視点:共感と環境づくり

 

姉丸の隣でテキストを見ていると、5年生の内容の難しさに、「これは大人でも大変だ」と心から共感します。疲れているのに机に向かう姉丸の姿を見ると、「頑張っている」という事実だけで褒めてあげたい気持ちになります。

私の役割は、家庭を「安らぎの場」として機能させることだと考えています。食事や睡眠といった体調管理はもちろん、勉強以外の話題で笑い合う時間を作ること。そして、うまくいかない現状を責めるのではなく、「わかるところまで戻ろう」「大丈夫、少しずつでいいよ」と声をかけることです。今は、姉丸が自分でやる気を取り戻せるように、そっと寄り添うことに徹しています。


この「魔の5年生」という言葉を聞くたびに、今まさにその渦中にいるのだと痛感します。

しかし、4年生で彼女は大きな一歩を踏み出し、成長を見せてくれました。今は一時的に立ち止まっているのかもしれません

 

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