サピックスじゃなきゃダメですか!?
中学受験を経験している人で、サピックス(SAPIX)を知らない人は少ないのではないでしょうか!?
言わずと知れた「御三家進学率No1」の塾となります。
2024年度におけるサピックスの御三家合格実績はどうかなのでしょうか。
以下はSAPIX、日能研、四谷大塚、早稲アカの御三家合格実績を表にまとめたものとなります。
【SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲アカの御三家合格実績】
(出典:各社HPより)
なるほど、SAPIXは他の塾と比較しても圧倒的な実績を出していることがわかります。
絶対値だけ見ていると御三家に入れるならサピックスというのは、あながち間違いではないのかもしれません。
では、我が子をサピックスに通った時点で御三家の合格は保証されているのでしょうか?
この点に関しては、はっきりと「NO」だと言えます。
それはなぜか?
ご理解の通り、仮に上記の合格者の中に複数合格者がないと仮定したしても、サピックスのホームページによると在籍者数は6,436名となっていることから、男女合わせたとしても、上位約13%程度に入らなければ、御三家への道は難しいことが統計上わかります。
例えば100人いたら87人は受からないのです。しかも父丸の経験上、100人のうち3%にあたる3人くらいは、化け物のように勉強ができる子だと考えています。そうなると残り10人の枠を90人で取り合うこととなります。
なかなか難しそうですね。
この割合は、他の塾でも多少の程度の差はあれ同じことが起こるものと想像しています。
すなわち、どこの塾にいようが上位は上位であり、上位のなかに食い込まなければ、御三家は難しいということがわかります。
また上記の話は、別に御三家に限った話ではなく、志望校すべて言えるのではと考えています。
偏差値というのは、あくまでも絶対的なものではなく相対的なものであり、その相対は周りの環境により変化します。
我が家は、サピックスではないのですが、サピックスに通っている人(全てはないが)は、謎のマウントを取ってくる人がいます。
母丸がサピックスに通っているあまり仲が良くない親御さんとの会話です。
サピックスママ 「プリントが多いから管理が大変なのよ。母丸の子はどのクラスにいらっしゃるの?」
サピックスママ「偏差値はどれくらい?」
サピックスママ「じゃあ、サピックスでいったら偏差値50くらいね」
といった具合でサピックスママは、なぜか「うちはサピックスなのよマウント」を取ってきます。
マウントを取るのは別に構わないのですが、最終的に志望校に受かるどうかの結果がすべてなので、あまりどこにいるかは、関係ないのだと考えています。
上記のように精神論を言ったところで、サピックスが合格実績No1なのは事実としてあります。
このため根強くサピックス優勢のように感じられるかもしれません。
ではサピックスに行っていない子は負け組となってしまうのでしょうか!?
サピックスに行っていない子は負け組なのか!?
「うちはサピックスなのよマウント」を取る親御さんは、1番の塾に入れて安心しているのだと思います。
もちろん、親として子供に最高の環境を与えたいという気持ちはわからなくはありません。
しかし、本当にその判断は正しいのでしょうか?
父丸が母丸から「うちはサピックスなのよマウント」の話を聞いた時に公認会計士試験勉強時代のことを思い出しました。
公認会計士試験を受けるほとんどの人が、公認会計士試験の講座を提供している予備校に通っていました。
その予備校には、TAC、大原簿記専門学校、LEC、クレアール、CPA会計学院等様々なものがありましたが、父丸が通っていた頃はTACが最も公認会計士試験の合格実績を出していました。
中学受験の塾で言うところサピックスといったところでしょうか。
父丸も、公認会計士試験の勉強をしていた頃には、実績No1のTACのほうがいいのではと悩んだことはありましたが、結局大原簿記専門学校に通い続け公認会計士試験に合格することができました。
この経験からどこにいるかはあまり関係はなく、ある程度の環境が揃えばそこからは「本人が何をするのかが重要」であるということを学びました。
ちなみに今、公認会計士試験業界のNO1合格実績は、CPA会計学院というところだそうです。
過去の歴史のなかで中学受験の大手塾における御三家合格実績の塾が変わってきていることを考えると、将来においてもサピックス1強かというとなかなか難しいのだと思います。
また私の後輩で中学受験を経験して子が言っていたのですが、その子は当初からサピックスに2年ほど通っていましたが成績がふるわかったのですが、他の塾へ転塾して最終的には早稲田中学校に見事に合格できたそうです。
これらのことから、結局のところその子あった環境を整えてあげることが必要なのであり、誰もがサピックスが誰にとって最良の環境ではないということとがわかります。
我が家においても、「個別指導!?集団塾!?中学受験の塾はどこを選ぶのが正解なのでしょうか?」に記載の通り、塾選びには悩みました。
通塾から1年経過しても今がベストなのかはわかりません。
しかしながら、上記の通りどこの塾にいくかということは重要なのではなく、「本人が何をするのかが重要」となります。
長い中学受験をしているといつしか、親も子供もなぜ、こんなことをしているのかと、本来の目的を見失いかけてしまうことがありますが、親だけでも地に足をつけて進まなければならないことを、このテーマを記載していて改めて思いました。