国語の偏差値60台をついに突破
「【中学受験】偏差値UPに裏技はある!?家庭のフォローだけで半年で偏差値30を上げた方法①」の記事に記載の通り、姉丸は、中学生受験を始めたばかりの3年生1月に実施された初回の塾のテストで、国語の偏差値を20台という、ある意味逆の快挙と呼べる水準の偏差値をとってきました。また偏差値20台を初めて見たので、偏差値は30以下があることを、知るきっかけとなり、興味深く思ったことを記憶しています。
我が家の場合、3年生1月から半年以上の間、母丸が姉丸に国語を教えていました。
その間、一度奇跡的に偏差値50台を取ったことを除き、常に偏差値50を切る状態で、半年以上経過しても国語の成績に改善の兆しを見られませんでした。
そこから国語の科目担当者を母丸から父丸に代わり、様々なテコ入れを行った結果、偏差値50を3回連続とってきて、まあ大丈夫かなと思っていました。
しかし、再度偏差値50を下回ったりと国語の成績が安定するに未だにいたっていません。
それでもまずは基本を定着することが重要と考え、「【中学受験】国語の点数はどうやって上げる!?(国語ができる子にするための勉強法を研究②)」で記載した、国語の文章題を読むための基礎を積み上げていきました。
そんな時を過ごしながら、ちょうど1年が経過したクラス分けテスト(組み分けテスト)で、
姉丸の国語の偏差値が60を超えました。
「1度偏差値60を超えたからなんなんだ」と言われれば、それまでですし、中学受験の本番は約2年後となるため、まだ何も終わってないし、何も果たしてはいないことは重々承知しているのですが、国語担当の父丸としては、1度でも偏差値60の壁を超えられたことに、少し感動を覚えました(ただし、この感動はそれほど長く続くことなく、また地獄を見ることになるとはこの時点では知りませんでした)。
私の主観的な話となり恐縮ですが、偏差値50台は奇跡で取れることはありますが、偏差値60台はある程度、基盤の点数があってそれにプラスアルファで初めて成し遂げることのできる偏差値であり、まぐれだけでは取れない領域ではないかと考えています。
今後も、当然上下を繰り返しながら、最終的に偏差値60台の高い位置で安定させることが最終目標であり、そのためにはまだまだ道半ばでありますが、まずは1つ壁を超える準備ができたと考えております。
それではあんなに国語ができなかった姉丸がなぜ、偏差値60を超えることができたのでしょうか。
偏差値60を超えることができた要因を分析
偏差値60を超えることができた要因は、以下の国語の文章題を読むための基礎が、多少できるようになってきたことだと考えています。
以下は、我が家で実施したこととなります。
・客観的に読むことの徹底
・接続詞には印をつける
・設問は先に読まない
・文章中に出てきた傍線部に関連しそうなところを大雑把に囲んでおく
上記のうち、特に重視したいのは、「客観的に読むことの徹底」です。
これは未だにできていないことがあります。出来ていないとやはり点数は下がってしまう傾向にあります。
以下は、姉丸と父丸の国語の勉強の際の会話です。
元気よくわかったと答えてくれる姉丸ですが、1カ月後に「物語や小説を読むうえで、重要なことはなんですか?」と同じ質問をしたとしても、あっけらかんと「主人公の気持ちを考える」ことと答えていました。
学校では、上記のように「主人公の気持ちを考える」という読み方で問題ないのですが、試験における国語の文章題では、主人公の気持ちを考えて答えてしまうと、不正解になる可能性が高いです。
このため、国語の文章題においてもっとも重要なことは、「客観的に読むことの徹底」をすることです。
これがなかなか簡単なようで難しいことなんです。
なぜなら小学校でやる国語の授業と試験のための国語の勉強は似て非なるだからです。
小学校でやる国語の授業は、心を育むことを目的にしていると考えられ、そういう意味では主人公の気持ちを考えることが非常に重要となります。
しかし、ここで一つ疑問がわきます。それは「主人公の気持ちは本当にわかるのでしょうか?」
主人公だけでなく、人は自分の気持ちと100%と向き合えているのかさえわからないのに、本人でもない読解している側が主人公の気持ちを100%理解することなんて到底できないと考えています。
実際に小説の作者が、書いた文書の設問文をやったところ、満点は取れなかったことがあったと聞いたことがあります。
このように作者と設問者との間に認識の差異があるものを、国語の問題にしているにもかかわらず、作者でもない小学生が国語の文章題を読む際に、「主人公の気持ちを考える」という手法で問題を解いたとしても正解にたどり着けるとは到底思えないのです。
このため、国語の文章題については、「客観的に読むことの徹底」が第一だと思っています。
これがどれだけ身につくかどうか、国語の点数を上げるかどうかの鍵になるのではと考えています。
まだまだ姉丸も「客観的に読むことの徹底」ができていませんが、親子二人三脚で少しずつ前に進んでいこうかと考えています。