人生とは山あれば谷あり
中学受験の塾では2月から5年生の授業が始まります。
塾が始まった頃の姉丸は、とりあえずやる気がありませんでした。
姉丸自身ははっきりとは言いませんが、おそらく4年生の最後のテストクラス分けのテストにおいて、ギリギリ上位のクラスに残ることができ、5年生を上位のクラスから始められることに満足してしまったのだと思います。
そんな状態の姉丸を見ていた、父丸、母丸の会話です。
母丸と父丸は、上記のような会話をしていたのですが、その悪い予感は、それほど時間がかからず当たりました。
塾で実施されたテストで、4教科で偏差値20台をただきだしてきました。
どの教科を全くふるわず、特に国語に関しては10台の偏差値をただきだしてきました。
「国語の偏差値60壁を超える!中学受験のために知っておきたい国語読解の基礎知識」に記載の通り、国語の偏差値60を超えてやっとここから勝負できるようになったのかという淡い期待をしたもの束の間でした。
実際、国語に関しては、しばらく偏差値50を切ることがなかったので、そろそろ自走できるのかと思っていた矢先だったので、かなりの衝撃を受けました。
偏差値20も見たことなかったのですが、偏差値10なんて出ることに正直びっくりしました。
びっくりしすぎて笑ってしまいました。
この機会に父丸は、偏差値の計算方法について確認してみました。
まず偏差値の定義ですが、「偏差値とは、あるデータが平均値からどれだけ離れているかを示す指標の一つとなります。」
特に、学力や試験の結果などの比較的多くのデータに用いられます。偏差値は平均値を基準として、標準偏差によって計算されます。
さらにみていくことにしてみました。
以下に、偏差値の計算方法を示します。
1.平均値の計算:
まず、データセットの平均値(μ)を計算します。これは、すべてのデータの合計をデータの個数で割ったものです。
2.各データの偏差の計算:
各データポイントから平均値を引いた値を「偏差」と呼びます。
3.標準偏差の計算:
偏差の平均からのばらつきを示す指標として標準偏差(σ)があります。標準偏差は、各偏差の二乗を平均した後に平方根を取ります。
4.偏差値の計算:
偏差値は以下のように計算されます。ここで、Xは個々のデータポイントを表します。
この計算により、偏差値は平均値からの偏差を標準偏差なるほどの何倍として位置づけたものとなり、平均が50、標準偏差が10の場合、一般的な偏差値となります。
以下はざっくりですが、受験者数238人で平均点が70点であった場合の各点数における偏差値を算定しています。
1.平均値の計算:
2.各データの偏差の計算:
3.標準偏差の計算:
4.偏差値の計算:
上記にように、平均70点に対して、本人が10点を取った場合に19.04の偏差値がでました。
実は10台の偏差値を算出するために、何度かシミュ端な計算を行った結果、10点においてやっと10台の偏差値が出たという感じです。
やはり偏差値10台は、かなり条件が揃わないと出ない偏差値のようです。
そんなめったに発生しないような状況を達成した姉丸は、ある意味、逆の快挙を達成しました。
ちなみに理論上は偏差値のマイナスは発生することがあるようです。
例えば、ある一定数が、全員100点でそのなかで0点を取ったような場合、偏差値はマイナスとなります。
最低偏差値に対する父丸の見解
2月から塾において5年生の授業が始まった頃の姉丸は、とりあえずやる気がありませんでした。
おそらく塾で5年生の授業が始まって新たな気持ちでやっている子が多いなか、姉丸は、ダラダラやっていました。
過去にも何度かやる気がない時がありましたが、比例して塾の成績も下がっていました。
姉丸はもともとムラが多いので、父丸も仕方ないと思いつつしばらくほっていました。
実は、偏差値10台を取る前のテストでも、全体で偏差値40を叩き出していたにもかからず、モチベーションは低いままで推移していました。
正直なところ、姉丸は決して賢いほうではないので、モチベーションを下げた瞬間に一瞬で成績が下がることはわかっていたのですが、まさか偏差値10台をたたき出すとは、驚きです。
まだまだ国語を含め勉強の基礎が体に染みついていないのに、調子に乗れば転落するという、まさに人生の縮図を見ているようでした。
ちなみに当人の姉丸はというと、成績が悪かったことに大号泣していました。
そんな姉丸を見て父丸は思わず
と言ってしまいました。まさに無駄な一言。
売り言葉に買い言葉、父丸も言わなくてもいいのに!!
こんな時に、優しいことばかけてやればいいのかもしれませんが、やる気がなかったのだから当然という、大人げない態度で対応してしまい、この日は勉強終了となってしまいました。
まあ、「人生とは楽あれば苦あり」なので、やむを得ないと思いつつ、前を向いていくしかないかと思って、また一からやり直すことを父丸は誓いました。