国語の設問は先読み後読みどちらが正しい!?
国語の設問は先に読むべき、それとも後に読むべきということについて皆さん悩んだことはないでしょうか?
国語の文章題を解く際に、「本文を読んだ後に設問を読む」と書いている書籍と、「設問を最初に読んで本文を読む」と書いている書籍があります。
果たしてどちらが正しいのでしょうか?
父丸も「【中学受験】国語の点数はどうやってあげる!?国語の教え方に苦慮する母丸(国語の沼①)」に記載の通り、どうにもこうにもならない姉丸の国語の点数を上げるために、複数冊国語に関する書籍を読んで見ました。
その中には、やはり本文を読んだ後に設問を読むと書いている書籍と、設問は最初に読めと書いている書籍もあったり、そもそもそんなことは記載されていない書籍があったりと、結局どっちが正しいのかわかりませんでした。
父丸も国語は苦手だったのであまり参考になりませんが、個人的には設問は最初に読んでいたように記憶しています。
そこで、国語の文章題を解答するうえで「本文を読んだ後に設問を読む」、「設問を最初に読んで本文を読む」に分けてそれぞれメリットデメリットを考えてみました。
「本文を読んだ後に設問を読む」ことのメリット・デメリット
では、最初に国語の文章題を解くうえで「本文を読んだ後に設問を読む」ことのメリットについて見ていきたいと思います。
「本文を読んだ後に設問を読む」ことのメリットには以下のような事項が考えられるかと思います。
メリット
①文章全体の流れや文脈をより把握しやすい
②文章を読むうえで予断がない
③通しで読むことで集中力が途切れない
メリットの1つ目、「①文章全体の流れや文脈をより把握しやすい」という点ですが、文章を読むうえで、文章全体を読むことにより事前に設問を読むのと比較して、雑念なく文章全体の流れや文脈を把握することができるということが挙げられます。
メリットの2つ目、「②文章を読むうえで予断がない」という点ですが、事前に設問を読むと、答えはこれじゃないか!?等の予断が入ってしまうことがありますが、そういったこともなく素直に文章を読めることができ、文書の本質を把握することができるということが挙げられます。
メリットの3つ目、「③通しで読むことで集中力が途切れない」という点ですが、本文を先に読むということは、それ以外に気にすべき事項がないため、集中力を維持しやすいという点でメリットがあります。
一方で、「本文を読んだ後に設問を読む」ことのデメリットには以下のような事項が考えられるかと思います。
デメリット
①時間内に回答しきれない可能性がある
②設問を先に知らないと、何に注意を払って読むべきかが不明確になる可能性がある
デメリットの1つ目、「①時間内に回答しきれない可能性がある」という点ですが、本文がとてつもなく長い場合、本文を読むことに時間を使ってしまい、最終的に設問すべての回答までたどり着けず、点数を大きく落としてしまうというデメリットがあるかと思います。
これは、「本文を読んだ後に設問を読む」ということの最大のデメリットではないでしょうか。
「本文を読んだ後に設問を読む」に基づき回答する場合、このリスクを常に背負いながらやっていかなければなりません。
デメリットの2つ目、「②設問を先に知らないと、何に注意を払って読むべきかが不明確になる可能性がある」という点ですが、「本文を読んだ後に設問を読む」の場合、そもそも設問で何が聞かれるかがわからないまま本文を読むこととなるため、何に注意を払って読んでいいのかわからず、設問を読んで再度本文を読みなおさないといけなくなり、時間をロスする可能性があります。
国語の設問は先読み後読みどちらを選らぶ?
上記の通り、「本文を読んだ後に設問を読む」及び「設問を最初に読んで本文を読む」のメリット、デメリットをそれぞれ記載させていただきました。
それでは、「本文を読んだ後に設問を読む」、「設問を最初に読んで本文を読む」いずれが望ましい方法なのでしょうか。
結論から言うと、その子のタイプ合わせて決定いくしかないかと考えています。
父丸が姉丸に国語の勉強を教え始めたころ、姉丸は「本文を読んだ後に設問を読む」という方法を使用していました。そのやり方を踏襲したまま、国語の文章題において「客観的」に読むことの重要性等の説明を行っていきました。
その結果、教え始めて1カ月が経過したぐらいから、当面の目標としていた偏差値50超え始めていたため、父丸としては順調に崩壊していた国語ができるようになってきたのかなと思っていたのですが、ある時の姉丸より以下のようなことを言われました
「設問を最初に読んで本文を読む」で実施した国語の定期テストの結果は、偏差値50を大きく下回る散々な結果を出してきました。
しかし1回だけの結果ではわからないので、もう一度「設問を最初に読んで本文を読む」方法を実施しましたが、2度目も同様に偏差値50を大きく下回る結果となりました。
これはまずいと思い、「本文を読んだ後に設問を読む」という手法に戻したところ偏差値50を大きく超える結果となりました。
上記より、姉丸には「本文を読んだ後に設問を読む」という手法が合っているのではないかと考え、その方法に徹するように促しました。
姉丸の場合、文章を読むスピードが遅いほうではないが、集中力があるタイプではないことから、「設問を最初に読んで本文を読む」では本文に集中できないという弊害が出たのだと思います。
ただし、文章を読むスピードが遅い子や比較的器用な子であれば、「設問を最初に読んで本文を読む」という手法が合う場合もあるかと思います。
いずれにしても、お子さんの特性に合わせて手法を決めていく必要があるかと思います。
以下は、大学受験の参考書となりますが、保護者の方が補足しながら説明すれば、十分に理解可能な内容となっております。
国語をどうやって上げたらいいかお悩みの親御様には、ぜひお手にとって試していただけばと思っています。
姉丸もこれで偏差値50を超えれるようになってきました。
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《改訂版》田村のやさしく語る現代文
また、そもそも子供に勉強を教える時間がないという方で、国語の成績が上がらないという方には家庭教師を試してみるものありかもしれません。
家庭教師を雇ってかついい先生に出会えたら、もちろん経済的負担は大きいものの、国語に費やす勉強時間は大きく短縮できるのでは思います。