国語の勉強法

【中学受験】国語の点数はどうやって上げる!?(国語ができる子にするための勉強法を研究⑧)

小説・物語と説明文の読み方に違いがある?

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物語と説明文の解き方に違いはある?

今回は、小説・物語の文章問題の勉強法について記載したいと考えております。

この記事を読んでいるお子様のなかには、説明文の文章題はそれなりにできるけど、小説・物語になると正答率は大きく下げるという子や、小説・物語の点数は安定しないという子もいらっしゃるかもしれません。

ちなみに姉丸は過去に国語で偏差値を20代をただき出し、その後も半年以上はほとんどのテストの結果がふるわなかったという事実から、親の印象としては小説・物語、説明文どっちも苦手とかいうレベルではなく、国語の文章題なんたるかを根本的に理解していないと考えていましたが、とりあえず、聞いてみました。

父丸
国語の文章題で、小説・物語と説明文どっちが好き?
説明文のほうがいい!小説・物語は苦手!
姉丸

といったように一応、自分のなかでは得意、不得意があるようです。

では、物語ができない理由はなぜなのでしょうか?

主人公の気持ちがわからないからでしょうか?

主人公の立場にたって読めていないからでしょうか?

おそらく、読書感想文を書くのであれば、登場人物に気持ちになって文章を読んだほうが、登場人物に気持ちを自分なりに解釈でき、独創的な読書感想文を書くことができるのではと考えております。

しかし、国語の文章題を解くにあたって登場人物の立場にたって読む必要ないと考えています。

たまに、国語のできる人が「物語は登場人物の気持ちになって読む」と言うことがありますが、おそらく国語ができない子が同じように文章を読んだとしても、点数には反映されないと考えています。

では、どのようにして物語を読むべきか?

①客観的に読む

②原因と結果に注目して読む

 

物語に対しては、上記の2つポイントに尽きるのかなとは考えております。

以下、もう少し詳細に記載したいと思います。

客観的に読む

国語のできる子できない子の違いについては、「【中学受験】国語の点数はどうやって上げる!?(国語ができる子にするための勉強法を研究②)」で記載の通り、客観的に読むことができていないという点を挙げさせていただきました。

そこでは、「文章を客観的に読んで答える」ということを身に着ける訓練をしていかなければならないということを記載させていただきました。

しかし、物語は文章自体が主人公又は登場人物の感情的な部分を描写することが多く、どうしても主観的になりやすい傾向があります。

姉丸と会話のなかでも以下のようなやりとりがありました。

父丸
主人公の花子ちゃんは、どうしても太郎君に対して怒ったの?
太郎君が嫌いだったからかな!?
姉丸
父丸
そんなこと文章中に書いてある?
書いてない!
姉丸
父丸
書いてないこと(言い換えは除く)は?
答えない!!
姉丸
父丸
その通り!じゃあもう1回読んでみよう!

そうなんです。姉丸は書いていないことも自分なり解釈して答えしまうということが頻発していたのです。

まずは、この点を修正していくために、「文章を客観的に読んで答える」ということを口酸っぱくして言い続けました。

これだけ言っても、実際に油断していると忘れてしまって、主観的に答えていることがありました。

このため物語を問題を一緒にする際には、本文のどこに書いてあるからこの答えになるという思考の仮定を非常に重視して勉強するようにしています。

ただ、勉強を教えていると一緒に勉強していたはずが、いつの間にか父丸だけが考えて、姉丸が横で遊んでいるという場面が頻繁にあり、誰のための勉強やねんと苦悩することが、父丸自身多くあり、心が折れそうに何度もなります。

少し脱線してしまいましたが、姉丸には物語を読むときには特に意識して「客観的に読む」ということを指導しています。

原因と結果に注目して読む

続いて、物語を読むを上で注意してもらい点が、「原因と結果に注目」という点になります。

この「原因と結果」に注目するという点は、説明文ではあまり意識しない点であり、物語を読むうえで特徴的なところだと考えています。

具体的には、以下のようなことが考えられます。

 ごんは物置のそばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。
「いわしのやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」
ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助《やすけ》のおかみさんが、裏戸口から、「いわしをおくれ。」と言いました。いわし売《うり》は、いわしのかごをつんだ車を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを両手でつかんで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、かごの中から、五、六ぴきのいわしをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の家の裏口から、家の中へいわしを投げこんで、穴へ向《むか》ってかけもどりました。途中の坂の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、井戸のところで麦をといでいるのが小さく見えました。
ごんは、うなぎのつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました
(引用:「ごん狐」新美南吉)

ごんは、「まず1つ、いいことをしたと思いました」とありますが、いいことをしたと思った結果に対して原因があります。

その原因とは、「いわし売から盗んだいわしをつかみだし、兵十の家の中へいわしを投げ込んだことによって、ごんはうなぎのつぐないができたと思ったから」ということが挙げられると思います。

上記のように物語において、登場人物が表す心情には必ず原因と結果があります。

原因が先に来ることもあれば、結果が先に来ることもあるため、どちらが先ということは言えませんが、その原因と結果をとらえることができれば物語も的確にとらえることができるのではと考えています。

国語における物語の読み方は、

①客観的に読む

②原因と結果に注目して読む

この2点にまずは注力することが良いのではと考えております。

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